心裡留保とは
心裡留保とは、法律行為における意思表示において、表意者(意思表示をする人)が自分の真意とは異なる意思表示であることを知りながら行うことを指します。
具体例
フェラーリを5万円で売ります
買うつもりがないものを買いますという
心裡留保の法的効果
効果【原則】 | なぜ? |
有効 | 相手方の保護のため (ウソの意思表示を信じた相手方はかわいそう!) |
効果【例外】 | なぜ? |
相手方が表意者の意思表示が真意ではないことを知り、又は知ることができたときは、無効 | 表意者の真意でないことを知っている、又は知らないことについて過失がある場合には、相手側を保護する必要が無い (ウソであることを知っていた、又はちょっと調べれば分かったなら、別にかわいそうではないよね。) |
第三者保護要件 | なぜ? |
無効は、善意の第三者に対抗できない。 (事情を知らずに取引に入った第三者には、ウソだから無効だ!と主張できない。) | 真意でないことを知りながら意思表示をした表意者の帰責性が大きいことから、意思表示を信頼した善意の第三者を保護し、取引の安全を図る。 |
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