宅建試験は、独学で十分に合格することができる試験です。
独学で効率よく合格する勉強法を解説します。
「理解は後からついてくる」
一番早く解答力を身につける順番は、
過去問(一問一答)→ ②市販の模試
テキストを読んでいる時間や、講義を視聴している時間は、頭は働いていないため記憶に残りません。従って、試験で解答する力をつけるには、テキストを通読するのは時間の無駄です。テキストはあくまで資料集的な使い方をするにとどめ、問題演習量を増やすのが良いです。
具体的な勉強法は後ほど説明しますが、テキスト等を読まない状態でいきなり一問一答集を解いても、当然ながら、内容は理解できず、正答も導き出せないでしょう。
しかし、何度も何度も繰り返し説いているうちに、断片的に内容が理解できるようになり、出題傾向も把握できるようになります。
その断片的な理解を、テキストで穴埋めすればよいのです。これで、効率よく、確実に、試験で正答を選ぶ力が身につきます。
キーワードは、「理解は後からついてくる」です。
過去問(一問一答集)の使い方
「スキマ時間が命」「解けるようになるまで耐える」
権利関係→宅建業法→法令上の制限→税・その他の順で、過去問を繰り返します。
アプリでも使えますので、始業前、お昼休み、通勤時、就寝前など、スキマ時間を見つけてスマホで解きましょう。
アプリは、あやふやな問題や間違った問題のみを解くこともできます。
権利関係→宅建業法→法令上の制限→税・その他の順で、通しで解く。(3~5周) |
↓ |
間違った問題だけを重点的に解く(覚えるまで) |
1000問しかないのですぐ1週できます。ポイントは解説まで覚えることです。
解説を読んでも、どうしても分からないとき、ここでテキストの登場です。
テキストの該当箇所を読み、理解に努めます。ここで理解できれば、完全に頭に残ります。
宅建業法などの単純な暗記内容は、テキストを読んでも意味はありません。繰り返し過去問を解いて頭に入れましょう。
はじめはほとんど不正解になります。これは当たり前のことです。
ですが、問題を繰り返しといているうちに、徐々に解けるようになってきます。
ここで、試験で問われる用語や考え方などの基礎知識がついてきます。
不正解が続くので、知識がついているのかどうか不安になる期間ですが、耐えましょう。
必ず解けるようになります。
ポイントは「スキマ時間が命」 「解けるようになるまで耐える」 です。
おすすめの一問一答集はこちら
アプリ付】2025年版 出る順宅建士 一問一答○×1000肢問題集 【アプリ付/合格テキストとリンク/赤シート付】(宅地建物取引士) (出る順宅建士シリーズ)
市販の模試の使い方
一問一答で基礎知識を身につけたら、実践模試を解きます。市販の模試は何でも構いません。
本番とお同様の試験時間で、過去問を解きましょう。
模試は本番より難しく作られているので、分からないことがあっても気にしなくて良いです。
(私自身、模試で合格点に達したことはありません。28~30点くらいをうろうろしてました。)
ここで重要なのは2点です。
1 試験の感覚を身につけること
選択肢の絞り方、解く順番、時間感覚など。これは人それぞれなので、模擬試験を何回か解くことで自分に最適なものを見つけます。いわば試験慣れです。
2 問われやすい論点、引っかけ等の対応力を身につける。あやふやな部分をあぶり出す。
模試は、各予備校が、過去問や、過去の受験者のデータ等をもとに分析されて作られています。頻出論点、あやふやになりやすい論点などが出題されます。(私も解いていて、出題者は人間の心が分かってるなと思いました。あやふやで苦手意識を持っている部分をしっかり突いてきます。)
試験を解き終わったら、復習します。模擬試験で出題された内容は、解説を含めて、何問目に何が問われたかが分かるくらい頭にたたき込みます。
また、あやふやな部分はテキストを読んで理解に努めます。
これで、試験に合格できる力は十分についていると思います。
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心構え
宅建試験は、合格点が決まっていない相対試験です。
難しい年もあれば簡単な年もあります。
本番は、難しいと思っても、他の受験者も難しいと思っているので、あまり慌てなくても良いです。
「今回は試し受験」「今回だめでも来年あるから」と考えていれば、いつまでたっても合格しません。
しかし、「1回で絶対受かる」という気持ちで受ければ、仮に不合格でも次回は絶対合格します。
予備校が必要な場合
宅地建物取引士試験は独学でも十分に合格可能ですが、仕事の関係で必要であり、一発・短期合格を求められている場合などは、予備校の活用を検討するのも一つの有効な手段です。
不動産関連の仕事に就いており、業務上の必要性から「絶対に一度で合格したい」というプレッシャーがある方もいるでしょう。働きながらの学習では、まとまった勉強時間を確保するのが難しいこともあります。予備校を利用すれば、専門家が作成したカリキュラムに沿って効率的に学習を進められるため、合格の確実性を高めることができます。
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